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行田市さつきホーム

Year

2022年

summary

有料老人ホーム      

コロナが始まる前の2019年春からの設計で、
ZOOMでのお打ち合わせなど山あり山ありでした。
設計趣旨
①周辺環境
 日光街道宿場町
 クランクの出入口
 昭和期は県内有数の瓦会社跡地
 北には利根大橋まで田園地帯が広がる
 南には昭和から令和にかけて時代ごとの特徴を持った
 小規模建築が広がる
②街に対するボリュームを軽減
 街に圧迫感を与えないように戸建住宅程の3つのボリュームに
 外壁を張り分け
③街並みのような廊下
 外出の困難な方への心理的な配慮
④2階からの眺め
 北:利根川の自然の恵み、瓦に適した土壌、農作物の産地
 南:変化する街並み
 ↓
 街と自然の境界や、過去と未来をつなぐ街の展望台 
⑤感染対策
 玄関ホールにて来客者を入居者と分離
 多目的ホールへの縦動線分離
⑥災害対策
 備蓄庫を備えた2階多目的ホールを避難所に   
 災害用バルコニー完備
 いつ起こるか分からない災害を意識づける舟形天井
⑦従業員への配慮
 事務所から食堂、住居棟が180°視野に入る
 居室掘り込み天井色分けによって同一の部屋に変化を生む
⑧色彩計画
 ジャンプ率(明度差)で施設の方々を若々しくみせる
 利用者建具を目立たせる
 ゾーンごとの張り分け
⑨産学連携
 企業(さつきホーム様)
 大学(ものつくり大学)
 地域(行田市荒木地区)を現した
 3つのボリュームが 重なり合うことで一つの建物になる。

3年に及ぶ設計監理期間でお付き合いいただきましたお施主様、工事関係の皆様に感謝致します。特にお施主様におかれましては産みの苦しみもあったかと思いますが、
目的地に辿りつく覚悟、行動力。心より尊敬致します。

木造2階建

延床面積 776.79㎡

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