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  • sudashuji

COOL JAPAN

更新日:2023年3月20日

日本のさまざまな文化が外国人にカッコイイものとして受け入れられています。


僕の幼馴染でもあるワンダーファブリックの今井君の実店舗が満を持して

埼玉県本庄市中央1-8-2、中山道と銀座通りの交わるT字路、

国登録有形文化財

旧仲町郵便局に出現しました!


彼は〜歴史を身にまとう〜 をコンセプトに、日本伝統生地や着物と 海外文化であるCAPをかけ合わせた作品をハンドメイドにて制作。 形を変えて伝統文化を守っています。


こんな感じです↓


この店舗・作業場の建築的なコンセプトは↓


①伝統的な着物と伝統的な建築をかけ合わせる

 日本には四季があり、雨も多く、日本建築も工夫して共存してきました。

 最たるものが「軒」です。

 ・夏の日差しを遮り、冬には太陽光を室内に取り込む装置。

 ・雨から土台や柱、土壁を守る役割。

 ・社寺などでは組み物にて揺れを吸収する

 ・禅の精神による反りの美しさ

 この機能美や日本人の精神にインスピレーションを受けてメインの棚に採用しました。

 題して「the rack ``noki``」(仮称)



②長さ6.2m、高さ3.2m、全8段で構成される「the rack ``noki``」は

 エントランスに入ったときに平等に面が見えるように、平等に帽子が見えるように

 1段ごとに計算をして勾配を変えてあります。



③日本庭園の見方は屋内から襖を開けて庭をフレームインさせるのが

美しいとされています。

 こちらはエントランスに入るとコの字に囲われる歴史的な郵便カウンターの窓によって

 「the rack ``noki``」と帽子が縁どられます。角度や位置によっても見方が変わります。

 それは同時に遠近感の創出にも繋がります。



④コの字に囲まれるカウンターによって御神体を安置する本殿の領域にも感じさせます。

 行けそうで行けない範囲を作ることで神秘的な演出を行います。



⑤軒に使用されている垂木はものつくり大学の実習で使われた廃材を使用しております。

 これは捨てられてしまう運命の着物に手を加えることで新たな価値を生む

 ワンダーファブリック様の活動に学生たちが反応しました。

 彼はリサイクル・リユースではなく、「アップサイクル」と呼びます。

 学生たちの失敗している墨(下書き)にも注目をしてください。



⑥連続する垂木の美しさはずっと見ていても飽きません。

 大海原で波をボーっと見ているかのような感覚に陥ります。

 おそらく脳から本能的に何らかの成分が分泌されるのだと思います。

 ここまで計算をして設計したと言ったらウソになります。予感はしていたものの、

 実際に作ってみて分かったことです。



自身初のアポなしでも会いに行けるスダケンチクです。

こちらのスタディーの中で「政治・経済だけではなく芸術も含めた三角関係が人類の豊かさにとって必要なバランスである」と体感しました。皆様にも感じていただけたら幸いです。


このプロジェクトにかかわった下さった皆様に改めて感謝申し上げます。








作業の様子↓









帽子は揃わないかもしれませんが、2023年3月21日10:00~17:00(天赦日/一粒万倍日)のプレオープンの日には僕もスタッフ、お手伝いとして一日おりますので是非遊びに来てください!

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